TOPPING E70 VELVET バランスDACのレビュー
最近、音質を重視するオーディオファンの間で注目を集めているTOPPING E70 VELVETバランスDAC。このデバイスは、AK4499EXデコーダーやXMOS XU316 USBチップを搭載し、さまざまなオーディオフォーマットに対応しています。使い方も多様で、USB、Bluetooth 5.1、光、同軸入力に加えてRCAとXLR出力を持つため、さまざまなオーディオ機器と接続することができます。今回は、このデバイスを実際に使用してみての感想をお届けします。
まず、E70 VELVETの最大の特徴はBluetooth 5.1とLDAC対応です。これにより、ワイヤレスでも高音質なオーディオ体験が可能です。QCC5125 Bluetoothチップを搭載しており、様々なオーディオエンコーディングに対応しているため、スマートフォンやタブレットからの音楽を簡単に高音質で楽しむことができます。Bluetooth信号はS/PDIFに変換され、最終的にAK4499EXでデコードされるため、音質が劣化することなく、非常にクリアな音が楽しめます。
次に、USB入力の性能も見逃せません。E70 VELVETは、最新のXMOS XU316を搭載しており、DSD512およびPCM768kHzに対応しています。これにより、PCやAndroidデバイスからの音楽をプラグアンドプレイで簡単に楽しむことができます。光・同軸入力も24bit/192kHzに対応しているため、デジタルターンテーブルやビデオプレーヤーとの接続も問題ありません。
一方で、気になる点もいくつかあります。特に、操作に関しては初めてのユーザーにとってはやや複雑に感じることがあるかもしれません。また、リモコンは便利ですが、機能が多すぎて使いこなすのに時間がかかるかもしれません。
以下は、TOPPING E70 VELVETの評価表です：
| 評価項目 | 評価 |
|————–|————|
| デザイン | ★★★★☆ |
| 機能性 | ★★★★★ |
| 価格満足度 | ★★★★☆ |
| 総合評価 | ★★★★☆ |
E70 VELVETは、低ノイズ基準電圧電源を採用しており、そのおかげで出力ノイズや歪みを大幅に低減しています。実際に音楽を再生してみると、歪みは驚くほど低く、音楽の細部まで正確に復元されるのを感じます。測定歪みはTHD+N<0.00006%と非常に優れた数値を示しており、音質を気にするオーディオファンにはたまらないポイントです。 さらに、E70 VELVETとヘッドホンアンプL70との相性も良好で、12Vトリガー端子によるON/OFF機能が便利です。自動/手動切り替えも可能で、音質を損なうことなく、スムーズな操作が実現されています。 総じて、TOPPING E70 VELVETは、音質のクオリティはもちろん、機能面でも非常に優れたバランスDACです。音楽を本格的に楽しみたい方には、ぜひ一度試していただきたい製品です。気になる点もありつつも、その性能とデザインは非常に魅力的で、購入を検討する価値が十分にあります。
