SHANLING EC Zero Tの魅力を徹底レビュー
音楽愛好家にとって、音質と使い勝手は非常に重要です。今回レビューするのは、【VGP2025 SUMMER受賞】SHANLING EC Zero T。デュアル真空管搭載のポータブルCDプレーヤーであり、ハイレゾ対応のUSB DAC機能も備えています。この製品は、音楽を愛する全ての人にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
まず、最も注目すべきはその音質です。自社開発の24bit R2R DAC「Kunlun」とRaytheon製真空管「JAN6418」をデュアル搭載しているため、自然なアナログ感と温かみのあるサウンドが楽しめます。特に真空管の柔らかく温もりのある音は、聞く者を音楽の世界に引き込みます。
次に、安定性に関する特筆すべきポイントがあります。磁気吸着パーツによる固定方式を採用しており、CD再生時に高精度な読み取りを実現しています。これにより、長時間の音楽再生でもストレスを感じることがなく、快適に楽しむことができます。
この製品には、選べる2つのサウンドモードが搭載されています。「Tube Mode」は真空管の温かさを強調し、「AB Mode」は解像度に優れた力強いサウンドを提供します。これにより、楽曲や気分に合わせて音質を調整できるのは嬉しい点です。
評価表
| 評価項目 | 評価 |
|————–|————|
| デザイン | ★★★★☆ |
| 機能性 | ★★★★★ |
| 価格満足度 | ★★★★☆ |
| 総合評価 | ★★★★★ |
デザインに関しても、シンプルかつ洗練された印象を受けます。1.68インチのLCDディスプレイとスライド式ボリュームノブは、視認性と操作性に優れており、直感的に操作できます。持ち運びにも便利なサイズ感ながら、5500mAhの大容量バッテリーを内蔵し、最大CD再生8時間、Bluetooth再生で約20時間の駆動が可能です。これにより、外出先でも安心して音楽を楽しむことができます。
しかし、気になる点もいくつかあります。例えば、Bluetooth 5.3の高音質な送信機能は魅力的ですが、対応するデバイスが限られていることがあります。また、操作に慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。特に多機能なため、初めて使用する際にはマニュアルを参考にすることをお勧めします。
音楽再生に関しては、最大出力1220mW@32Ωを誇るため、様々なヘッドホンやイヤホンに対応できるのも大きな利点です。特に、オーバーサンプリング（OS）やノンオーバーサンプリング（NOS）のフィルター切替機能が搭載されているため、好みに応じて音質を調整できるのも嬉しいポイントです。
総じて、SHANLING EC Zero Tは、音質、機能性、デザインの全てにおいて優れたバランスを持つ製品です。音楽を真剣に楽しみたい方には、ぜひ一度体験していただきたい一品です。音楽の新たな楽しみ方を提供してくれることでしょう。
