ONKYO AVセンター SA-205HDX(S) レビュー
ONKYOのAVセンター、SA-205HDX(S)は、5.1ch対応の高音質なサウンドシステムで、映画や音楽をより楽しむための機能が満載です。最大出力30W×5というパワフルな仕様で、音質の向上を実現しています。特に、VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)技術が搭載されており、デジタル信号からピュアなアナログ信号を生成することで、飛躍的な音質向上を実現しています。
このAVセンターは、RIHD対応で、他社製のテレビとリモコン1つでシステムリンクができるため、使い勝手も非常に良好です。電源・GND強化のためにBUSBARを採用しており、安定した音質を提供します。
ただし、良い点だけではなく、いくつか気になる点もあります。例えば、設定が少し複雑で、初めての方にはやや敷居が高いかもしれません。また、付属の測定用マイクによる自動スピーカー設定(Audyssey2EQ)は便利ですが、設置場所によっては最適な設定が得られない場合もあります。
以下は、このAVセンターの評価表です:
| 評価項目 | 評価 |
|————–|————|
| デザイン | ★★★★☆ |
| 機能性 | ★★★★★ |
| 価格満足度 | ★★★★☆ |
| 総合評価 | ★★★★☆ |
音楽を楽しむためのMusic Optimizer機能や、音声と映像のズレを補正するAVシンクコントロール機能も搭載されています。これにより、映画鑑賞やゲームプレイの際に、より没入感のある体験を提供してくれます。また、ゲームを楽しむための4つのリスニングモード(Game-RPG/Game-Action/Game-Rock/Game-Sport)が用意されている点も評価できます。
さらなる魅力として、高品位なバーチャルサラウンド機能「Theater-Dimensional」を挙げることができます。これにより、小音量でもサラウンドを楽しむことができるLATE NGHT機能や、Audyssey Dynamic EQ、Audyssey Dynamic Volume機能も搭載されており、音量の大小を即時に調整することが可能です。
一方で、HDMI入力が3系統、出力が1系統装備されている点は便利ですが、もう少し多機能な入出力端子を求めるユーザーには物足りなさを感じるかもしれません。また、デジタル入力端子が光2系統と同軸1系統のみという仕様は、複数のデバイスを接続したい方には少々不便に感じるかもしれません。
総じて、ONKYOのSA-205HDX(S)は、音質、機能性ともに優れたAVセンターであり、特に映画や音楽を愛する方には強くおすすめできる製品です。ただし、設定の複雑さや入出力端子の数には注意が必要です。これらの点を考慮しつつ、購入を検討されると良いでしょう。