シグマ(Sigma) レンズ 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Canon レビュー
シグマが誇る150-600mm F5-6.3 DG OS HSMは、キヤノンEFマウントに対応したズーム超望遠レンズであり、写真に情熱を注ぐ多くの愛好者やプロフェッショナルなカメラマンから高い評価を受けています。このレンズの特性は、その卓越した描写力とユーザビリティの良さにあります。特に、FLDガラスとSLDガラスを採用しているため、色収差を極限まで抑えることができている点が際立っています。
望遠側で色収差が問題となることが多い中、このレンズはその課題を見事に克服しています。ズーム全域において高水準の描写性能を実現しており、特に野生動物の撮影や風景写真でその真価を発揮することができます。
高いAFスピードと静粛性
さらに、超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)の搭載により、オートフォーカスの速度が飛躍的に向上しました。静粛性も兼ね備えているため、撮影中に音が気になる場面でも安心して使用することができます。特に、素早く動く被写体を捉える際には、その迅速なAF機能が非常に大きな利点となります。
使い勝手の良い設計
また、簡易防塵防滴構造や焦点距離指標別のズームロック、撥水・防汚コーティングなど、さまざまな撮影環境に配慮した設計が施されています。手元で簡単にマニュアルフォーカスに切り替えられるMF切替スイッチもあり、迅速な操作が可能です。新設計の三脚座は、安定した撮影をしっかりとサポートします。
評価表
| 評価項目 | 評価 |
|————–|————|
| デザイン | ★★★★☆ |
| 機能性 | ★★★★★ |
| 価格満足度 | ★★★☆☆ |
| 総合評価 | ★★★★☆ |
気になる点
しかしながら、全ての点が完璧というわけではありません。レンズ自体の重量がやや重めであるため、長時間の撮影を行う際には少し疲労を感じるかもしれません。また、望遠域での撮影時には手ブレが起きやすくなるため、三脚の使用を強く推奨します。この点に関しては特に注意が必要です。
それでも、このレンズの性能はそれを上回る素晴らしいものがあります。野生動物の撮影や、風景写真、さらにはスポーツ撮影など、さまざまなシーンでその性能を存分に発揮することができるでしょう。
総評
最終的に、シグマ 150-600mm F5-6.3 DG OS HSMは、優れた描写性能と使いやすさを兼ね備えたレンズです。特に色収差の補正に関しては非常に優れた結果を出しており、動体撮影においてもその性能を存分に発揮します。高いAFスピードと静粛性、さらに防塵防滴構造といった機能も充実しており、多くの撮影シーンで活躍することが期待できます。
このレンズは、真剣に写真を楽しむ方々にぜひともおすすめしたいアイテムです。