買ってはいけない、正月飾り

毎年11月に突入すると、街の至る所でお正月飾りが店頭に並ぶ光景を目にする機会が増えます。この様子を見かけると、年末が迫っていることを実感し、心が温かくなりますね。

最近では、スマートフォンのアプリを通じて、クリエイターたちが手掛けたハンドメイドのお飾りが販売されているのを頻繁に見かけるようになりました。また、スーパーマーケットやホームセンターでは、様々な種類や色とりどりのお飾りが手に入るため、選ぶ楽しみも増しています。

お正月飾りは、皆さんはどの時期に購入されるのでしょうか。毎年恒例の行事であるため、特に深く考えずに購入してしまうことも多いかもしれませんね。それとも、六曜を気にして、大安の日に合わせて購入される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

スーパーマーケットやホームセンターの売り場では、「本日大安」と書かれた表示を目にすることがあります。このような表示を見かけると、大安の日に購入するのが良いように思うこともあります。しかし、本当に大安の日に購入することが最も良い選択なのでしょうか。それとも、逆にお正月飾りを購入するのにふさわしくない特定の日が存在するのでしょうか。

買うのに良い日

日本では、縁起の良い日や新しいことを始める日などを、大安の日に設定するという風習があります。カレンダーの下部には六曜が記載されており、それを参考にして良い日に何かを決定することが一般的です。

お正月飾りもぜひ大安の日に購入したいところですが、六曜は中国から伝わってきたものであり、日本の神様とは直接の関係がないため、必ずしも気にする必要はありません。

お飾りを購入するのに最適な日は、12月13日から27日までとされています。

飾るのに良い日

地域によって異なることもありますが、12月13日からは「事始め」と呼ばれるお正月の準備期間が始まります。この時期には、ニュースなどで神社やお寺でのすす払いの様子を見かけることも多くなりますよね。

事始めが12月13日とされる理由は、平安時代から江戸時代にかけて使用された暦において「鬼宿日」(きしゅくび)に該当するため、お正月の準備を始めるには適した日とされています。鬼がこもって出てこない日とされているため、縁起が良いとされています。

年神様をお迎えするためには、大掃除を終えた後にお飾りを飾るのが一般的ですが、この時期にはクリスマスがあるため、リースやツリーが飾られていることが多いです。そのため、クリスマスが終わった12月26日頃から飾り始めるのが良いとされています。

お飾りを飾るのに最も良い日としては、12月28日と30日があります。もし28日にうっかり忘れてしまっても、30日がありますので安心してください。

  • 12月28日=末広がりの八にあたるため、縁起が良い日です。
  • 12月30日=キリが良い日であるため、縁起が良い日です。

飾らない方が良い日

お正月飾りは縁起の良いものですが、飾らない方が良い日も存在します。それは、12月29日と12月31日です。

  • 12月29日=数字の語呂から二重苦や苦がたつ、憎いといったあまり良くない言葉が連想されます。
  • 12月31日=一夜飾りに該当するため、お葬式を思い起こさせるとして縁起が悪いとされています。

これらの二日間は避けて飾るのが良いとされています。

お正月飾りの意味

お正月飾りの代表的なものには、門松・しめ飾り・鏡餅があります。

元旦を迎える際には、新しい年を迎えるために、幸せをもたらす「年神様」が各家庭に訪れると考えられています。

門松は、門や玄関前に飾られ、「我が家はここですよ」と年神様に迷わないようにするための目印となります。門松に使われる松竹梅には、以下のような意味が込められています。

  • 松:一年中葉をつけていることから、生命力や不老長寿の象徴です。
  • 竹:折れにくく、成長が早いことから、繁栄を表しています。
  • 梅:早春に美しい花を咲かせることから、希望や新たな始まりを象徴しています。

集合住宅に住んでいる場合、玄関前の共有スペースに飾るのが難しいこともありますが、その場合は玄関の中に飾っても問題ありません。

しめ縄は、神社の結界と同じ意味を持ち、年神様をお迎えするための神聖な場所を示すため、家の入り口の高い位置に飾ります。

鏡餅は、年神様へのお供えものであり、神様が宿る存在とされています。丸いお餅は、鏡としての象徴を表現しています。

お正月飾りの処分方法

お飾りを飾っている期間は「松の内」と呼ばれ、関東と関西でその期間が異なります。関東では1月7日まで、関西では1月15日までとなっています。

松の内の期間が終了したら、お飾りを取り外して処分する必要があります。処分方法としては、

  • どんど焼き
  • ゴミの日に捨てる
  • 神社に持っていく

どんど焼きは1月15日の火祭りで行われます。この日までに外したお飾りは、清浄な場所に保管しておくことが望ましいです。どんど焼きは、居住している自治体で実施される場所を確認し、お飾りを持参しましょう。燃やすことでお清めが行われます。

もちろん、1月15日に参加できない方もいらっしゃるでしょう。その場合は、自分で処分することも可能です。一般のゴミとして捨てることができますが、ゴミ袋に入れる前に塩をかけてお清めをし、入れてください。捨て方は、居住している自治体のルールに従って行う必要があります。

お飾りを来年も再利用できるのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、使い回しはせず、年神様に感謝を込めて燃やすことが望ましいとされています。

自治体のゴミに捨てるのが気になる方は、神社に持って行くのが良いでしょう。神社に設置されている古札入れに納めることで、問題なく処分できます。

鏡餅については、地域によって異なることもありますが、1月11日に鏡開きを行う習慣があります。この日はお餅を割って食べることで、年神様の恩恵を受けることを意味します。最近ではプラスチック製の鏡餅が増え、元々切れているお餅が入っているため、扱いやすくなりましたね。

まとめ

お正月飾りは、12月13日から「事始め」に入り準備を始めれば良いので、六曜を気にする必要はなく、特に買ってはいけない日は存在しません。自分の好みに合ったお飾りを選んで、楽しく用意してくださいね。

風水を参考にした方角や色で選ぶことや、来年のラッキーカラーを考慮して選ぶのも素敵なアイデアです。

大掃除を行い、年神様を迎え入れ、無病息災、家内安全、商売繁盛を祈願しましょう。

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