季節の変わり目には、風邪をひいたり、喉に違和感や痛みを感じることがよく見られます。
喉がイガイガしたり、痛みを伴うことは多くの人にとって非常に不快な体験であり、こうした症状が出ると気分も沈んでしまいます。
そんな時に手元にあると助かるのが「のど飴」です。
なめることで得られるスーッとした爽快感が、気持ちを楽にしてくれるため、非常に頼りにされるアイテムですよね。
しかし、身近に感じる「のど飴」には、実は身体に対して危険な側面があることをご存知でしょうか。
なぜ「のど飴」が身体にとって危険な要素を含んでいるのか、その理由について詳しくお伝えしていきます。
この記事を通じて、以下のポイントについて深く理解することができるでしょう。
それでは、早速内容に入っていきましょう。よろしくお願いいたします。
「のど飴」の危険性
まず最初に、のど飴にはどのような種類が存在するのかについてご説明いたします。
のど飴は大きく分けて3つのカテゴリーに分類でき、それぞれに異なる効果や特徴があります。
各タイプはその効果や成分、さらには味においても異なり、特定の店舗、たとえば薬局やドラッグストアなどでしか手に入らない製品もあるのです。
自分自身の喉の状態を確認しながら、症状や効果に応じて適切なのど飴を選ぶことがとても重要です。
医薬品として分類されるのど飴は、有効成分が含まれており、期待される効能が認められているドロップ剤です。
咳や痰、喉の痛みといった症状を改善するための成分が豊富に含まれており、製造および販売には国の承認が必要となっています。そのため、スーパーマーケットでは購入することができず、薬局やドラッグストアでのみ入手可能です。高い効果が期待できる一方で、副作用のリスクも存在しますので、服用時には慎重さが求められます。
医薬品に準じた有効成分が含まれた、効き目が比較的穏やかなドロップ剤です。
このタイプも国の承認が必要ですが、販売に関しては許可が不要なため、薬局やドラッグストアに加えて、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、さらには通信販売でも手に入れることができます。
こののど飴は、主に症状の改善よりも予防を目的としており、医薬品よりは効き目が緩やかですが、副作用のリスクが少なく、安心して手軽に使用できるという特長があります。
このタイプには有効成分が含まれておらず、効能や効果が認められていないお菓子の一種です。
はちみつやハーブなど、喉に良いとされる成分が含まれていることはありますが、医薬品や医薬部外品ののど飴のような効果は期待できません。
様々な味や食感を楽しむことができるため、乾燥対策や気分転換に適したのど飴と言えるでしょう。
しかしながら、のど飴をなめる際には、舐め方によって逆に喉の調子を悪化させる可能性があることも忘れずに覚えておく必要があります。
まず第一に、舐めすぎには注意が必要です。喉の調子を整えるどころか、逆に症状が悪化してしまう恐れがあります。
喉の粘膜には、外部から侵入してきた異物を排除するための「せん毛」と呼ばれるものが存在します。口の中の唾液に含まれる粘液は、このせん毛を保護する大切な役割を果たしています。
しかし、食べ物が口腔内に入ることで、唾液中の粘液は食べ物の「消化」にも関与するため、その影響でせん毛の保護が十分に行えなくなることがあるのです。
その結果、せん毛の機能が低下し、体内に侵入した細菌やウイルスを排除する能力が落ちてしまうリスクが高まります。
さらに、医薬品や医薬部外品ののど飴の場合には、連続して舐めることで有効成分が過剰に作用し、粘膜を傷める危険性も考えられます。
また、のど飴は砂糖や水飴でコーティングされていることが多く、虫歯の原因となったり、糖分の過剰摂取につながる可能性もあるのです。

のど飴の適切な摂り方
このように、過剰な摂取が逆に悪影響を及ぼす可能性があることを理解しておくことが重要です。
しかし、正しい用法を守ることで、その効果を最大限に引き出すことができるのです。
効果を最大限に発揮させるためには、どのように摂取すればよいのでしょうか?その点について詳しく説明していきます。
まず最初に、自分の症状に合ったのど飴を選ぶことが非常に重要です。特に医薬品や医薬部外品ののど飴を選ぶ際には、その効果や効能をしっかりと確認しておくことが不可欠です。また、食品ののど飴には症状改善の効果が期待できないため、効能を求める方は医薬品や医薬部外品を選ぶ必要があります。
医薬品や医薬部外品ののど飴については、一度の服用後、最低でも2時間以上の間隔をあけてから再度服用することが不可欠です。効果を期待しすぎて、立て続けに何個も舐めることは逆効果になることがあります。「のど飴だから」と気軽におやつ感覚で立て続けに舐めるのは非常に危険です。一般的な薬と同様に、用法用量を守ることが大切です。
まとめ
乾燥した空気が続くと、どうしても喉のイガイガや痛みが出てくることがあります。そのような状況において「のど飴」は非常に効果的ではありますが、用量を守らないと逆にイガイガや痛みが悪化する恐れもあるのです。
せっかく購入したにもかかわらず、その効果が得られずに悪化してしまうのは本当に残念なことです。
特に医薬品に関しては、用量をしっかりと守って服用することが求められます。
また、改善が見られない場合には、早めに耳鼻咽喉科などの専門医を受診することが重要です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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