大人から子供まで、色鉛筆を一度も使ったことがないという人はほとんどいないでしょう。しかし、色を塗っているときに「なんだかしっくりこない」と感じた経験はありませんか?それは、おそらくその色鉛筆があなたの使用目的に合っていないからかもしれません。
この記事では、最適な色鉛筆の選び方や、色鉛筆を選ぶ際に注意すべきポイントについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
色鉛筆の種類
色鉛筆を購入する際、どのように選んでいますか?実際には、あまり深く考えずに購入している方が多いのではないでしょうか。しかし、使用目的に合わない色鉛筆を選んでしまうと、せっかくの買い物が無駄になってしまうこともあります。したがって、まずは色鉛筆で何をしたいのかを明確にしてから選ぶことが重要です。
色鉛筆には、主に油性と水性の2種類があります。これらは使用目的によって異なる魅力を持ち、美しい表現を楽しむことができます。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
油性の色鉛筆の特徴
・芯が柔らかいものが多く、水を弾く性質を持つ
・重ね塗りをした際の発色が非常に良い
油性の色鉛筆は、特に重ね塗りやベタ塗りに適しているため、塗り絵などの用途に向いています。油性と水性のどちらを選ぶか迷った場合は、油性のものを選ぶのが無難でしょう。また、小さなお子様にも比較的扱いやすく、価格もリーズナブルなため、おすすめです。
水性の色鉛筆の特徴
・水に溶ける特性を持っている
・油性に比べると芯が硬く、重ね塗りにはあまり向いていない
水性の色鉛筆は、水を含ませた筆でなぞることで水彩画のような表現を楽しむことができます。また、芯に直接筆を当てて色を取ることもできるため、本格的な表現を楽しみたい方には特におすすめです。芯が硬いため、細い線を引くことにも適しています。
おすすめの色鉛筆
色鉛筆の売り場にはさまざまな商品が並んでおり、どれを選ぶべきか迷ってしまうこともありますよね。一般的に、塗り絵に使用する場合には、油性のトンボ鉛筆や三菱鉛筆の色鉛筆が特におすすめです。これらはバラ売りも行っているため、よく使う色が無くなっても安心です。
バラ売りの色鉛筆を見ると、日本製のものは未削りで販売されているのに対し、海外製は削られている商品が多く見受けられます。なぜ海外製が削られているのかというと、「中にしっかりと芯が入っていますよ」という証として販売されているからです。過去には、芯が入っていない色鉛筆も存在したのでしょう。
何色セットが良いの?
色鉛筆は、12、24、36色といった異なる本数でセット販売されていますが、一般的に本数が多いほど、微妙な色合いを楽しむことができます。12色のセットでは物足りなく感じることもあるかもしれません。おすすめは、24色または36色のセットです。特に塗り絵を目的にしている場合は、重ね塗りを活用してグラデーションを表現したり、同系色での塗り方を楽しんだりすることができます。
24色のセットには金や銀の色も含まれているので、選択肢が広がります。もし24色を購入した後に「やっぱり36色にすればよかった」と思った場合でも、気に入った色をバラで買うことができるので安心です。
日本製と海外製の違いは?
色鉛筆には、日本製と海外製のものがあります。使用感にはそれほど違いは見られないものの、海外製のほうが芯が太く、種類も豊富で、デザインが美しいものが多いのが特徴です。
色えんぴつ選びで注意すること
色えんぴつの中には、発色を良くするために身体に悪影響を及ぼす顔料を使用しているものが存在します。そのため、安全性を確認するためには、日本工業規格(JIS)マークの有無をチェックすることが大切です。
特に小さなお子様がいる家庭では、子供が色鉛筆をなめてしまう可能性もあるため、注意が必要です。このような理由から、JISマークのない色鉛筆は避けるべきと言っても過言ではありません。
ただし、例外として三菱鉛筆とトンボ鉛筆はJISマークが付いていませんが、それはJISマークがなくても一定の品質を保証しているため、安心して使用できます。
海外製の色鉛筆を選ぶ際には、アメリカ製の場合はAPマーク、EU加盟国の場合はCEマークが付いているものを選ぶと良いでしょう。
さらに注意が必要なのは、海外製の中には三角形の形状や太めのものがあるため、専用の鉛筆削りが必要になることがあります。購入の際には、形状を確認することが重要で、同時に鉛筆削りも一緒に購入することをお勧めします。
あまりおすすめできないのは、色鉛筆の収納が筒状になっているものです。見た目はかわいらしく、持ち運びにも便利そうですが、短くなってしまった際に筒から取り出しにくくなるため、使い勝手があまり良くないことがあります。
色鉛筆は消せない
色鉛筆を使っていて、色がはみ出してしまったり、別の色に塗り替えたくなったときに消しゴムで消しても消えなかった経験はありませんか?これは、顔料が紙の繊維の奥深くまで染み込んでしまうためです。
最近では、フリクションタイプの色鉛筆も販売されています。このタイプは、鉛筆の先に消しゴムが付いていて、摩擦の力で無色にすることができるのが特徴です。消しカスが出ないため、塗った部分をわざと消して白を表現することも可能です。
少しぼかしたい部分などには、先に重ね塗りをしてから軽く消すことで非常にきれいに仕上げることができますので、フリクションタイプの色鉛筆を使って楽しい表現を楽しむのも良いでしょう。
まとめ
色鉛筆には、油性と水性の2種類があり、それぞれ異なる特性を持っているため、使用目的によって全く異なる表現が可能です。油性と水性を組み合わせて使うことも考慮してみてください。
また、購入する際には使用目的と安全性を意識して選ぶことが重要です。ぜひ、自分のお気に入りの色鉛筆を見つけて、色彩豊かな創作を楽しんでくださいね。
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