カメラ入門者は、オーバースペックのカメラを買ってはいけない
家族が増えたり、仕事で必要になったりして、本格的にデジタルカメラを始めようとする方は多いでしょう。さまざまな事情がある中で、どのカメラを選べば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
まず、デジタルカメラにはどのような選択肢があるのか、理解するのが重要です。コンパクトなコンデジが適しているのか、ミラーレス一眼カメラが良いのか、一眼レフカメラがベストなのか。これに対する答えが見つからず、「自分には何が必要なのかわからない」と不安に思っている方も多いはずです。
家電製品は一般的に、価格が高いものほど高性能である傾向があります。したがって、「大は小を兼ねる」という考え方から、高スペックの機種を選ぶことも一つの手ではありますが、実際にはその機能を十分に活用できず、結局は使わなくなってしまう家電も存在するのではないでしょうか。
自分のスキルやニーズに合ったデジタルカメラを選ぶことで、カメラ入門者にとっては手頃な価格でありながら、楽しさを感じつつ長くカメラを続けやすくなることでしょう。
私自身、仕事や趣味のためにミラーレス一眼カメラを購入しました。3か月ほど前からその購入を考え、大型家電販売店のカメラコーナーを何度も訪れていました。
私が注目していたのは、Canon、Nikon、SONYなどの有名なブランドで、これらのメーカーを中心に目を向けていましたが、時には価格が高すぎて躊躇することもありました。
「ちょっとした写真ならスマホのカメラで十分では？」という意見もあると思いますが、スマホカメラは機種によって性能に差があり、特に急いで撮影する際に思うように撮れないことや、レンズの性能が不十分で使えない写真が多く、ストレスを感じることがよくあります。
ミラーレス一眼カメラを購入したことで、美しい写真を撮影でき、ストレスが軽減されとても満足しています。また、スマホカバーを使っているため、マイクロSDカードを取り出すのが非常に面倒という一面もあります。
さて、私がカメラを購入する際の決定的なポイントは、その扱いやすさでした。機能が充実しているにもかかわらず、操作が直感的にできる点が大変魅力的で、さらに一眼レフに比べてコンパクトであることも評価できました。
デジタルカメラの種類
デジタルカメラには、さまざまな種類が存在していますが、どのようなものがあるかをご存じでしょうか。
コンデジ
コンパクトデジタルカメラの略称で、スマートフォンよりも一段上の画質を提供し、ポケットに収まるサイズ感が特徴です。
旅行などで荷物が多い時でも、かさ張らずに軽く持ち運べる携帯性に優れています。また、スマートフォンと違って光学ズーム機能も備わっています。
ただし、カメラのレンズを交換できないという欠点もあります。しかし、レンズを本体に組み込むことで、カメラ本体を薄くコンパクトにすることができるのです。
価格の安いコンデジは、スマートフォンに取って代わられることが多くなっていますが、現在ではスマホよりも美しい写真を撮影でき、性能が優れた「高級コンデジ」が約10万円で人気を博しています。
映像を受け止めるイメージセンサーは、1型（インチ）が主流となっており、スマートフォンのイメージセンサーは1/2.3型と小型です。一般的に、イメージセンサーが大きいほど高画質とされています。
シャッターを押すだけで美しい写真を撮影したい方に特におすすめのカメラです。
ミラーレス一眼カメラ
「ミラーレス」という名称が付いている理由は、映像をミラーで反射してファインダーに映し出すためのミラーがないからです。そのため、ミラーレスカメラでは、レンズから入った映像を一度デジタル処理し、ファインダーや液晶画面に表示します。
その特徴としては、コンパクトで高画質、そして一眼レフカメラよりも軽量で、お洒落なデザインのカメラが多いといった点があります。画質に影響を与えるイメージセンサーは、コンデジの1型よりも大きなAPS-Cサイズやフルサイズを採用していることが多いです。
一眼レフカメラ
一眼レフカメラは、カメラのボディ内部に映像を反射するミラーを搭載しており、そこからペンタプリズムを通じて光学ファインダーから映像を見ることができます。シャッターを切る際には、ミラーが機械的に押し上げられ、イメージセンサーに映像が届く仕組みとなっています。
このボディはサイズが大きく、手にフィットしやすいため手ブレが起こりにくいという特性があります。また、ミラーレスカメラのように電子ファインダーを使用しないため、電力消費が少なく、バッテリーの持ちが良いのも特徴です。ただし、内部にミラーを設置しているため、カメラ全体に厚みが出てしまい、ミラーレス一眼カメラよりも大きくなります。
入門者におすすめのミラーレス一眼カメラ
ミラーレス一眼カメラに特化して、いくつかのモデルをご紹介したいと思います。
SONY α6400（発売時期2019年2月22日）
有効画素数は2420万画素、イメージセンサーはAPS-Cを採用しています。
オートフォーカス（AF）は0.02秒の高速で、425点のAFセンサーを装備しています。連写速度は11コマ/秒で、電子ファインダーも搭載されています。
液晶モニターは3インチで、180度チルト可能式です。また、4K動画にも対応しています。
撮影可能枚数は、電子ファインダー使用時が360枚、液晶モニター使用時は410枚です。内蔵フラッシュもあり、手ブレ補正はありません。
Wi-Fi、NFC、Bluetooth4.1、Wi-Fi Directにも対応しており、重量は359グラム（本体のみ）です。
Canon EOS kiss M2（発売時期2020年11月27日）
有効画素数は2410万画素、イメージセンサーはAPS-Cです。
AF（オートフォーカス）センサーは143分割で、連写は10コマ/秒です。起動時間は1秒で、電子ファインダーも備えています。
液晶モニターは3インチのバリアングル液晶で、4K動画やタイムプラス機能にも対応しています。
撮影可能枚数は、電子ファインダー使用時が250枚、液晶モニター使用時は305枚です。内蔵フラッシュもあり、手ブレ補正はありません。
Wi-Fi、BLE、Bluetooth4.2にも対応しており、重量は351グラム（本体のみ）です。
まとめ
デジタル一眼カメラの入門者におすすめの機種は、これらの二つ以外にもいくつか存在するかもしれませんが、選ぶ際には間違いのない選択肢です。
私自身はSONY α6400のダブルズームレンズキットを手に入れましたが、そのデザインはとてもお洒落です。以前にも述べたように、機能は直感的に操作できるため、全く困ることはありません。サイズはコンパクトですが、セットのE4.5-6.3/55-210望遠レンズを取り付けると少し重く感じますが、一眼レフカメラと比べれば大きな差はありません。
AF（オートフォーカス）が非常に迅速で、顔をすぐに認識してくれるなど、非常に賢い性能を持っています。
何よりもスマホカメラのレンズと比べて、歪みが格段に少ない素晴らしいレンズを搭載しています。
画素数も私にとっては十分で、A4用紙に印刷しても非常に美しい仕上がりになります。画素数が多いことは確かに重要ですが、この2機種以上の画素数になると、カメラ入門者にとっては価格が高くなり、バランスの良い価格帯ではなくなってしまいます。
自分の技術レベルに合ったデジタルカメラを手に入れることが、長い目で見ても良い選択となるでしょう。
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