買ってはいけない？アビエンマジックグリルレビュー

究極の煙を抑えた本格派ホットプレートを徹底検証—abien MAGIC GRILL の実力レビュー

自宅の食卓を劇的にアップデートする1台として話題の abien MAGIC GRILL。このホットプレートは、従来の設計思想を覆す「サーキットヒーターをプレート内部に内蔵」という発想から生まれました。目指すのは究極のホットプレートであり、プレート全面の温度コントロールを精密に制御できる点が大きな武器です。煙の量を抑えつつ、油はねを最小限に、そして美味しさを逃がさない設計を追求しています。

まず触れたいのは、実装された温度コントロール。プレート全面で均一な熱をキープできる設計は、薄い鉄板の上に広がるムラを抑え、肉の表面焼きの香ばしさを逃さない。煙が出にくい設計も相まって、換気の実用性が高いのが特徴です。

使い道は広く、焼肉ではもちろんのこと、お好み焼きやパンケーキ、クレープ、ローストビーフまで対応する本格志向の1台。調理の幅が広がる点は、家族の嗜好が分かれても困らない大きな魅力です。パンケーキやクレープは、焼き色が美しく、朝食を華やかに演出してくれます。

サイズ感と取り回しについても触れておきたい。プレート（スタンド込）は約405mm×305mm×79mm、プレートのみは約405mm×305mm×34mm、スタンドのみは約230mm×57mm×64mmと公表されています。油いらない設計と、取りはずし可能なプレートの仕様は、日々の後片付けを格段に楽にします。お手入れのハードルを低く設定している点は、忙しい家庭にとって大きなメリットです。

デザイン面では、現代的なブラックカラーがキッチンのどんなインテリアにも馴染み、コンパクトかつ収納しやすい印象。温度コントロールの安定感と、プレートの内蔵構造が組み合わさることで、カジュアルな朝食から本格派のディナーまで、幅広いシーンで活躍します。なお、調理中はプレート表面が高温になるため、周囲の熱対策には少し配慮が必要です。

もちろん完璧というわけにはいきません。重量感と設置場所の制約は否めず、卓上での安定性を重視するなら平らで広いスペースが理想です。また、コードの長さやプラグ位置次第で配置の自由度が制限される場面もあります。プレートの取り外しは簡便ですが、初めてのセットアップ時には、付属の説明を手元に置きながら慎重に組み立てると良いでしょう。自動保温機能などの補助機能を活用して、誤作動を避ける工夫もおすすめです。

総括としては、日々の家庭用としての適性が高い製品です。サーキットヒーターを搭載した高性能と、煙が出にくいという実用性は、特に換気設備が限られるキッチンで真価を発揮します。焼肉だけでなく、パンケーキ、クレープ、ローストビーフといった幅広い料理にも挑戦できる余地を感じさせます。デザインと機能のバランスを重視する方には、十分に満足のいく選択肢となるでしょう。

以下は各評価項目を星評価で示した簡易表です。