買ってはいけない？アイリスオーヤマRC-PH50-Rレビュー

アイリスオーヤマ RC-PH50-Rの実力を徹底解説と使い勝手の評価

アイリスオーヤマの圧力IH式 5.5合対応モデルは、家族が多い日常での食事準備を手助けしてくれる実力派です。外観はメタリックレッドのデザインが印象的で、キッチンの主役になり得る存在感があります。ポイントは、蒸しプレート付きで、炊飯だけでなく蒸し物まで一台でこなせる点。後片付けもしやすい構造で、忙しい時間帯の家事分担にも役立ちます。

この機種の特徴の柱は、銘柄炊き分け機能と、厚みのある極厚火釜の組み合わせです。銘柄炊き分け機能は、白米はもちろん、玄米・おかゆ・食物繊維米といったさまざまな米質に対して、それぞれ最適化された火力と炊き時間を設定します。これにより、粒感や粘り、香りのバランスが、家庭用としては非常に安定しています。加えて、火力の安定性を支える熱伝導の良い釜と、内部の均一加熱によって、べたつきの少ないご飯に近づく傾向が感じられます。

使い勝手の面では、蒸しプレート付きの恩恵が大きいです。同じ器具で飯と蒸し料理を同時進行でき、家族の好みが分かれている場合にも柔軟に対応可能。炊飯の基本動作はシンプルで、操作パネルは初心者にも分かりやすい設計ですが、各モードの細かい設定を理解するには少し時間が必要かもしれません。電源はマグネットプラグ式で、コードの取り回しがスマート。場所を取らず、キッチンの動線を妨げません。

実際の炊き上がりは、白米・玄米どちらも粒立ちの良さが感じられ、ふっくら感と米の甘みのバランスがとても良好。とくに玄米モードの仕上がりは、他社の同クラスに比べて硬さの揺れが少なく、時間をかけずに適度な噛み応えを楽しめます。無洗米/白米の違いも対応しており、日々の手間を減らしたい家庭に適しています。炊飯容量は最大で 1.0L（5.5合）なので、家族の夕食が一度で済む日の満足度は高いです。

気になる点としては、モード選択時の用語が少し難解に感じられる場面があります。慣れるまでは、どのモードを選ぶべきか迷うことがあるかもしれません。また、おかゆモードの粘度は選択肢が限られており、完全な好みの粘りを求める人には追加の設定が必要になる場合も。とはいえ、日常の実用性を重視する利用には、全体として高い満足感が得られるモデルです。