山善の18Lフラットテーブル搭載オーブンレンジを徹底レビュー
狭いキッチンにも収まりやすい設計の山善 YRP-F180V(W)。特長として、フラットテーブルを採用した18Lクラスのオーブンレンジで、手入れのしやすさと使い勝手を両立しています。庫内容量は18L、庫内サイズは幅28.3×奥行32.2×高さ約19.2cm。これなら一人暮らしの食事づくりはもちろん、二人暮らしの軽い調理にも対応します。
まずは電子レンジ機能の使い勝手。50Hzの時は2段階出力(200W/500W)、60Hzの時は3段階出力(200W/500W/650W)と、地域の電源に合わせて適切な出力を選べます。よく使う「お弁当」「お惣菜」「解凍」などのメニューは、ボタン一つで自動設定され、温度と時間を自動で調整してくれるのが嬉しいポイントです。操作性そのものは直感的で、初めての人でも迷うことなくスタートできる設計です。
次にトースト機能とグリル機能の組み合わせ。トースト機能は上ヒーターで表面を焼き色付け、パン2枚まで一度に焼けるのは朝の時短に役立ちます。ただし、均一に焼くためには一度焼けた面を裏返してもう一度焼く工程が必要です。焼きあがりの香りはとてもよく、朝の食卓をすっきりと盛り上げてくれます。グリル機能は、グラタンやピザ、ちょっとしたクッキーなどのメニューで活躍。オーブン機能を使えば、発酵モードにも対応しており、パン作りにも挑戦可能です。
オーブン機能は 上下ヒーターの加熱を温度センサーで調整して、設定した庫内温度で焼き上げます。35℃と40℃の二段階設定は発酵モードとして機能し、自家製パンの発酵にも適しています。グリルと組み合わせれば、サクッと香ばしく仕上がる温度管理が可能で、料理の幅が広がります。
お手入れのことを考えたフラットテーブルも大きな魅力の一つ。隅々まで拭き取りやすく、汚れがたまりにくい設計です。フラットな床は、レンジ内を広く使えるので大きなお弁当や皿を温める際のストレスを減らしてくれます。汚れがついた時も、乾拭きでサッと落とせる点が日常使いでの快適さに直結しています。
気になる点としては、庫内容量が18Lとやや小さめなため、家族分の量を同時に温めたい場面では対応力が限られます。大きめの皿や深さのある器を使う場合は、配置を工夫する必要があるかもしれません。また、オーブン機能を本格的に活用する場合、予熱時間が気になる場面もあり、急いで温めたい時には少し待つ場面が出てくるでしょう。とはいえ、日常使いの定番メニューを自動化できる利便性は高く、外観の白を活かした清潔感あるデザインも好印象です。
この機種は、独身・同居初期の方、限られたキッチンスペースで“手軽に調理を楽しみたい”という方に特に適しています。毎日の朝食にトーストを添えたい人、少量のグラタンやピザを気軽に作ってみたい人、パン作りの発酵モードを試してみたい人にとって、実用的な鉄板モデルになるでしょう。