買ってはいけない?ケンウッドKT-1010レビュー

買ってはいけない?ケンウッドKT-1010レビュー

TRIO トリオ(現KENWOOD ケンウッド) KT-1010 FM/AMチューナーのレビュー

TRIOのKT-1010は、最新の技術を搭載したFM/AMシンセサイザーチューナーです。特に注目すべきは、DLLD(ダイレクト・リニア・ループ・ディテクター)という新開発の技術です。これにより、信号の歪みを大幅に軽減し、クリアな音質を実現しています。

このチューナーは、2つの専用電源トランスを使用した2電源方式を採用しており、電源を介した相互干渉を排除しています。これにより、音質が純粋で、リスニング体験がより一層向上しています。フロントエンドのRF増幅部とMIX部にはデュアルゲートMOS FETが採用されており、相互変調特性が大幅に改善されています。

また、KT-1010はIF帯域2段切替えが可能で、WIDEポジションでは45dBの高選択度特性を実現し、低歪率を保ちながらFMの良さを引き出します。NARROWポジションに切り替えると、90dBの高選択度特性を発揮し、優れた妨害排除能力を得ることができます。これは特に都市部での使用において大きな利点となります。

評価表

評価項目評価
デザイン★★★★☆
機能性★★★★☆
価格満足度★★★☆☆
総合評価★★★★☆

KT-1010のプログラム機構は非常に便利で、タイマーと連動して2つの放送局を留守録することが可能です。これにより、好きな番組を逃すことなく楽しむことができます。プリセットメモリー機能ではFM8局、AM8局の計16局が設定でき、オートチューニング機能を使えば、電波の弱い局でもキャッチ可能です。

ただ、気になる点もいくつかあります。特に、チューニングの初期設定がやや複雑に感じるかもしれません。最初は操作に戸惑うことがあるかもしれませんが、慣れてしまえばスムーズに使えるようになります。また、音質の改善がされているとはいえ、特にこだわりのあるオーディオファンには、完全な満足感を提供できない場合もあるかもしれません。

それでも、KT-1010はその高性能なスペックと多機能性から、多くのリスナーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。音質や機能性を重視する方には特におすすめです。総じて、TRIOのKT-1010は、音楽を楽しむための優れたパートナーとなるでしょう。

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