買ってはいけない?山善グリル鍋YGF-W130レビュー

買ってはいけない?山善グリル鍋YGF-W130レビュー

家族の食卓を広げる2WAY電気グリル鍋と深鍋波型プレートで多彩な料理を実現

山善のYGF-W130(B)は、2WAYの発想で、深鍋と波型プレートの2枚組みを一台に収めています。深鍋は煮物や鍋物、すき焼きといった和風のシチュエーションに適しており、波型プレートは肉料理や焼肉を中心に活躍します。これらを組み合わせることで、一人暮らしはもちろん、二人暮らし以上のシーンでも手軽に本格派の味を楽しめる点が魅力です。火力は高出力の1300Wで、短時間の加熱でも肉の旨味を引き出しやすい設計。直火にも対応しており、煮込みと焼きを同じ土台で進められる点が、日常の献立を大きく広げてくれます。直火対応という言葉が示す通り、鍋物だけでなく焼き物の下ごしらえにも活用できるのは大きな強みです。

ふたの置き場所にも工夫があり、取っ手がスタンド状になって自立します。キッチンでの作業中にふたを別の場所へ移動させる手間を減らせ、卓上での使用時も手元を煩わせません。調理中の煮込みの様子を確認したいときには、ガラス蓋越しに中を見られるのも嬉しいポイントです。ガラス蓋はガラス蓋ならではの透明性があり、煮込みの具合を視認しながら火加減を微調整できます。

温度調節機能は実用的で、80℃の保温モードから最大230℃まで、用途に応じて細かく設定可能です。操作はレバーを動かすだけのシンプル設計で、片手で扱いやすい点が特長。保温モードを活用することで、鍋料理の仕上げ待ちの時間を減らし、食卓に温かさを長時間提供できます。深鍋は煮込み料理、波型プレートは焼き物と、異なる料理ジャンルを同時に進行させる柔軟性が、この一台の最大の魅力です。

実際の使い勝手として、セットの重量は深鍋使用時で約2.5kg、波型プレート使用時で約2.3kg。いずれも安定感があり、卓上での取り扱いも比較的ラクです。電源コードの長さは1.8mと長めで、コンセントからの配置を選ばずに使えるのもポイント。深さや直径は直感的に把握できるサイズ感で、テーブル上に置いた時のスペースを過不足なく活用できます。調理中の出し入れもスムーズで、波型プレートの焼き目を見ながら焼肉を焼くといった動作が、家族や友人と過ごす時間をより楽しくしてくれます。

ただし、気になる点もありませんわけではありません。まず深鍋の容量は2.0Lで、具材の量が多い場合には煮込み時間が長くなることがあります。家族分の鍋物を同時進行で作る場合には、途中で味の均一性をチェックする工夫が必要です。波型プレートは油を落としつつ焼き色を出す設計ですが、厚さのある肉や大きめの野菜を並べると、両立して加熱するには少しコツが要る場面も。洗浄については、深鍋とプレートの二部構成ゆえ、油分の残りやすい部位があるため、分解後の清掃を丁寧に行う習慣をつけると良いでしょう。総じて、日常の料理を楽しくする一台ですが、容量や清掃の負担を頭に入れて運用するのがベストです。

この商品の魅力を一言で言えば、「煮る・焼く・蒸す」を一台で网羅できる懐の深さ」です。2WAYの発想は、献立を考える手間を大幅に減らし、季節の味を家族で囲う食卓の可能性を広げます。直火対応の点も、煮物と焼き物の同時進行を自然に支え、さまざまなレシピのトライアリティを高めてくれます。ガラス蓋の透明性と自立するふたの設計、そして80℃〜230℃の幅広い温度設定は、初心者にも優しく、上級者には自由度を提供します。深鍋波型プレートの両方を上手に使い分けることで、毎日の食卓に新しい発見が生まれるでしょう。

評価項目評価
デザイン★★★★☆
機能性★★★★☆
価格満足度★★★☆☆
総合評価★★★★☆

総じて、2WAYの発想と、深鍋・波型プレートの組み合わせは、食卓の幅を大きく広げます。家族の好みが分かれていても、煮物と焼き物を別々に用意する手間を減らせる点は大きなメリット。洗い物の量が増える点は覚悟が必要ですが、使い勝手と調理の幅広さを考えると、日常使いには十分納得できる一台と言えるでしょう。今後、季節ごとにメニューを工夫しながら活用していくことで、毎日の献立が楽しく、そして豊かになるはずです。

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